2023年7月30日登頂
梅雨明けから毎週のごとく山歩きばかりしておりまして、執筆活動が全く進まないジレンマに陥っている青木です。
執筆よりも山歩きの方が断然楽しいので致し方ありません。
今回も遠征して鳥海山を前泊日帰りで歩いてきました。
鳥海山 – 東北で二番目に高い山
鳥海山(ちょうかいざん、ちょうかいさん)は山形県と秋田県の県境にまたがる火山であり、東北で二番目に高い山(一番高い山は福島県にある燧ヶ岳)です。
標高は2,236mあり、裾野は日本海まで伸びているので、体力に自信のある方はシートゥーサミットも可能でしょう。
その山容はとても美しく、「出羽富士」「秋田富士」とも呼ばれ、高山植物の宝庫でもあるため、東北エリアの登山ではとても高い人気を誇っています。
日本百名山、花の百名山、新・花の百名山、東北百名山などにも選ばれています。
コース概要
鳥海山は山形県側、秋田県側それぞれのコースを合わせると主に9コースほどあり、初級者から上級者まで様々なコースがあるので、自分のレベルに合わせて鳥海山を楽しむことができます。
今回は初訪ということもあり、一番人気のある鉾立登山口から象潟口コースを歩き、外輪山→千蛇谷コースと反時計回りに廻って下山するルートを選びました。
- コースタイム:休憩含めて10時間30分で計画(5時30分スタート・16時00分ゴール)
- コース距離:約16.0km
- ざっくりな行程:鉾立登山口→鳥ノ海御浜神社→七五三掛→行者岳(外輪山)→七高山→新山(鳥海山山頂)→頂上参籠所→七五三掛→鳥ノ海御浜神社→鉾立登山口
- 主な山:行者岳(2159m)、七高山(2229m・一等三角点)、新山(2236m)
- 高低差 ↑1444m ↓1448m
鉾立登山口から鳥ノ海御浜神社(鳥海湖)まで
4時30分 鉾立駐車場着
天気:晴れ 気温:21℃ 雲多め 風強め
到着後、うっすら見える日本海を見ながら朝食を済ませて準備にとりかかる。
登山口は駐車場を出るとすぐのところにあります。
5時00分 スタート
予定より30分早く出発することができた。
登山口からはまず石段を歩いていきます。
よく整備されていて、人気のある山はスタートから違うなと改めて思います。
気持ちが先に急いていたようで、序盤から歩くペースが早くなっていました。
後ろを振り向き、日本海を眺めながら少しペースダウン。
5時11分 鉾立展望台
登山口から10分少々で展望台に到着。
鳥海山が遠くに感じます。
しばらくすると登山道の様子は変わり、木道と石畳の回廊が続いていきます。
5時40分 県境通過
身体が熱くなってきたので上着を脱ぐ。
道には色々なお花が咲いていて立ち止まってしまいます。さすがは高山植物の宝庫です。
キスゲもきれいに咲いていました。
まだまだ石畳は続いていきます。
整備に携わった皆さんに感謝しかありません。
少し急な坂に入りました。
ここを上り切れば鳥海湖が見えるようです。
少しペースを落とします。
雰囲気もとても素晴らしいですね。
急坂を越えたらなだらかな道になりました。
あと少しのようです。
鳥居が見えてきました。
6時53分 御浜神社通過
狭い通路を通り神社の前を通過していきます。
鳥海湖が見えてきました。
風が結構強く吹いています。
ここで鳥海山と鳥海湖のコラボ写真を撮るために少し散策します。
鳥ノ海御浜神社(鳥海湖)から七五三掛まで
7時25分 再スタート
御浜小屋に戻り先へ進みます。
7時41分 御田ヶ原(1692m)
岩場を越えてよく整備された山道を進んで行くと開けた御田ヶ原に出ました。
鳥海山の全容がよく見えて素晴らしいです。
ここでも少し写真タイム。
御田ヶ原を過ぎると一旦下りの石畳が続きます。
お写真タイムが多すぎてペースが激しく落ちていました。
8時00分 御田ヶ原分岐
長坂道コースとの合流地点。
ここからまた上り坂になります。
八丁坂を上がっていく。
振り返ると雄大な光景が見えて気持ちがいいです。
傾斜のある坂を上がっていきます。
ここを越えると七五三掛のようです。
8時28分 七五三掛
急坂を上り切り平坦な七五三掛に出ました。
ここで登山計画書を確認したら、予定より15分ほど早く到着していました。
ペースが激しく遅かったと思っていたのは気のせいだったので、ここで小休止。
七五三掛から七高山まで(外輪山コース)
七五三掛で小休止した後、再出発。
ここからが鳥海山への登山と言ってもいいと思います。
急な坂を上がっていきます。
少し荒れた所もあります。
8時46分 外輪山・千蛇谷分岐点
雲が無くなってきて、陽射しが強く感じてきました。
分岐点から外輪山方面(右方)へ進んで行きます。
岩場を上がっていきます。
思っていたよりも険しい。
急な岩場を上りきり、稜線にでました。
滑りやすいザレ場のようです。
しかも道は狭いのですれ違い時には注意した方が良さそうです。
9時16分 文殊岳(2005m)
道標は倒れていました。
こういうの見ると修理したくなります。
ここからはなだらかな上り坂が続きますが、山頂までの道はまだ長そうです。
ぐんぐんと高度を稼いでいきます。
山頂もだいぶ近づいてきました。
9時46分 伏拝岳(ふしおがみだけ)
湯の台コースとの分岐点になっている。
本当の伏拝岳山頂は分岐点の先にあります。
まだまだ細い稜線の道を上っていきます。
10時04分 行者岳
岩場にかかった梯子を下りると行者岳の道標がありました。
ここから先は梯子を上り、少し急なザレ場を上がっていきます。
風も一段と強くなってきました。
時折振り向いては上ってきた外輪山の軌跡を眺め、ザレ場をずるずる上がっていきます。
10時22分 大清水分岐
百宅コースと山頂へ向かう道との分岐点。
七高山まではもう目と鼻の先です。
時折低い雲が上昇してきて空を覆うようになってきました。
10時28分 七高山山頂
スタートから約5時間30分かけて七高山に到着しました。
しっかりした一等三角点を確認。
少し休憩してから新山(鳥海山山頂)を目指します。
七高山から頂上参籠所まで
七高山から大清水分岐まで戻り、とりあえず山小屋へ向かいます。
お腹がへってきていたので、先に食事をとることにしました。
急なガレ場を下っていきます。
とても滑りやすいので慎重に降りていきます。
小屋で先に食事休憩をしておこうと予定していましたが、撤回して山頂を目指すことにしました。
単に山頂で食事がしたくなっただけです。
雪渓の手前からガレ場を直登し、そのあとカニ歩きで横に進んで行きます。
切り立った岩壁の間を進んで行ったりするので、もう現在位置がどの辺りなのか分からなくなります。
11時18分 新山山頂
スタートから約6時間20分、分岐から思っていたよりも時間がかかってしまいました。
ここで予定より38分遅れになっていました。
のんびり食事休憩ができそうな場所がなかったので、小屋まで下りることにします。
矢印がないと下りもどこを歩いているのかわからなくなります。
11時50分 鳥海山頂上参籠所
山頂から約30分で到着。
風が強かったので風の影響が少なさそうなところに腰を下ろし、いつものメニュー(チリトマトヌードル+梅のおむすび)で昼食休憩です。
頂上参籠所から鉾立登山口まで(千蛇谷コース経由)
12時25分 再スタート
大幅に時間が遅れていたのと、雲が出始めていたので早めに出発することにしました。
千蛇谷コースを歩いて下山します。
下山開始から約50分くらい、外輪山・千蛇谷分岐点の手前で雪渓の中を歩いていきます。
雪渓を過ぎると急な上り坂が待っていました。
しかも道は荒れています。
水を2リットル持参しましたが、残りが少なくなっていました。
どこかで調達したい…
13時31分 外輪山・千蛇谷分岐点
下山開始から1時間ちょっとで分岐点に出ました。
ここからは上りと同じ道を戻っていきます。
ここからは上りと同じ道なので鳥海湖までのコースタイムだけ記載しておきます。
13時40分 七五三掛
13時53分 八丁坂
13時59分 御田ヶ原分岐点
14時11分 御田ヶ原
14時25分 御浜小屋(鳥海湖)
下山開始から約2時間で御浜小屋まで下りてきました。
ここでも懲りずに30分ほどお写真タイム。
お写真タイムを終わらせ、後は鉾立登山口まで下りるのみ。
ゆっくり行くことにします。
15時18分 賽の河原
この辺りに水場があるらしいのですが、よくわかりませんでした。
もしかしたら涸れていたのかもしれません。
賽の河原を過ぎたあたりから鉾立山荘が見えてきました。
15時48分 県境
登山口まであと1km、強い西陽が体に刺さります。
16時08分 鉾立展望台
16時14分 東雲荘
16時16分 登山口到着(ゴール)
11時間越えのロングハイクでした。
下山後のコーラは格別でした。
鳥海山を歩いた感想
- 高山植物の宝庫、色々な花が咲いていて飽きさせない
- 眺めも最高!多くの人が気に入ってしまう理由がよくわかりました
- 今回は前泊日帰りでしたが、スケジュールがタイトになるので、のんびり楽しみたいのであれば小屋泊するのがベスト
今度歩くときはやはり小屋泊りで楽しみたいと思います。
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