本仁田山 – 奥多摩三大急登・大休場尾根を歩く

多摩百山
本仁田山からの眺め

2023年12月24日登頂

世の中にあまり興味がないというのは、良いことなのか悪いことなのか分かりませんが、クリスマスイブと呼ばれる日に奥多摩三大急登の一つ「大休場尾根」から本仁田山を歩いてきました。

奥多摩三大急登

誰が選定したのか定かではないが、奥多摩には三大急登と呼ばれる尾根があるそうだ。

  • 鷹ノ巣山の稲村尾根(現在は崩落のため通行禁止)
  • 三頭山のヌカザス尾根
  • 本仁田山の大休場尾根(おおやすんばおね)

どの尾根もまだ行ったことがなかったため、手始めに行きやすい本仁田山から挑戦してみることにした。

コース概要

奥多摩駅から乳房観音通り大休場尾根から北上して本仁田山へ。

下山は瘤高山を経由して杉ノ殿尾根を南東に下って鳩ノ巣駅へ向かうコースを選んだ。

出典:国土地理院ウェブサイト(地理院タイルを加工して作成)
  • コースタイム:休憩を含めて6時間20分で計画(8時00分スタート・14時20分ゴール)
  • コース距離:約8.3km
  • 高低差:↑1026m・↓1060m
  • ざっくりな行程:奥多摩駅→本仁田山登山口→乳房観音→本仁田山→瘤高山→大根ノ山ノ神→鳩ノ巣駅
  • 主な山:本仁田山(1224.5m、三等三角点)、瘤高山(1116m)

奥多摩駅から乳房観音まで

天気:晴れ(雲多め) 風:なし

7時47分 奥多摩駅着

駅の改札を出た人のほとんどがバスに乗ってしまった。

準備を整えて出発する。

おなじみの奥多摩駅舎
バスも出発しそうだ

7時55分 スタート

駅舎から右の方へ進み、採掘工場を過ぎ橋を渡る。

右の方へ進む
砕石工場が見える
橋を渡る
橋からの眺め

橋を渡ったら右へ曲がる。

しばらく行くとまた橋を渡る。

橋の下にはマス釣り場があった。

橋を渡ったら右へ曲がる
また橋を渡る
マス釣り場がある

橋を渡ると道が急に狭くなる。

しばらく道なりに坂を上がっていくと林道入口が見えてくる。

橋を渡ると道が狭くなる
道なりに進むと右手に林道入口がある

ここを右に入りさらに高度を上げていく。

この辺りで気温を測ってみるとー2℃、手袋は必須だ。

道標もある
気温はー2℃

林道と言っても登山口までは舗装路を歩いていく。

ずっと上り坂なので、歩いているうちに身体がだいぶ温まってきた。

登山口までは舗装路だ
枝振りが良かったので撮ってみた

8時38分 登山道入口

40分ちょっとで登山口に到着。

細い坂を上がっていく。

民家の脇を通り右に折れさらに坂を上る。

道標があり、乳房観音まで50mくらいなので、乳房観音に寄ってみることにした。

乳房観音には祠と案内板、その後ろには大きないちょうの木がある。

特段興味が湧かないので、すぐ引き返す。

乳房観音から本仁田山まで

本コースへ戻り、急登を上っていく。

ジグザグに進みながら上っていくが、それでも傾斜が緊く感じる。

歩幅を小さめにとり、ゆっくりと進んで行く。

眺めはあまり望めないが、時折奥多摩の山々がチラリと姿を見せる。

序盤から緊い
三ノ木戸山でしょうか?
六ツ石山でしょうか?

途中で小休止するも、前に進んでいる気が全然してこない。

それぐらいの急登なんだなと感じる。

広葉樹林帯を上がっていく
植林地をトラバース

9時27分 尾根の取付き

奥多摩駅をスタートして約1時間30分、登山口からは約50分ほどで尾根のとば口に出た。

地図を見ると登山口からおおよそ500mほどしか進んでいない。

ここでも小休止する。

「大休場尾根」というより、「多休場尾根」と呼んだ方がしっくりくると思うのは私だけだろうか。

大休場尾根の取付き
ここからが本番

ここからは左に折れて本仁田山に向かって進んで行く。

右へ行く道標はないが、どうやら「大休場ノ頭」と呼ばれるピークに行けるようだ。

本仁田山まではあと約1.5km、今までのペースを考えると時間にして約1時間30分くらいだろうか・・・

かなりペースを落として上っていく。

残り500mのあたりで小休止。

この尾根を下るのと夏場に挑戦するのは止めておいたほうが無難だと思う。

傾斜が落ち着いた所で小休止

山頂までラスト200m、ここが一番キツく感じた。

時折立ち止まりながら前へ進んで行く。

尾根の終盤 ここが一番キツく感じた
大休場尾根終わり 左に折れる

尾根を上り切り左に折れると緩やかな道になった。

山頂まではもうすぐのようだ。

道も緩やかになる 山頂までもうすぐだ

10時27分 本仁田山山頂(1224.5m)

尾根のとば口からちょうど1時間で山頂に到着。

山頂はそれほど広くはないが、10人くらいなら余裕で休めそうだ。

ベンチは2つ。

三角点を確認し、ベンチが空いていたので少し早いが昼食の準備をする。

山頂からの眺めは南方面が少し開けている程度だ。

本仁田山 山頂
三等三角点 基準点名「本仁田山」
山頂は広くはないがベンチがある
いつものやつで昼食

先客が一人いたのだが、すぐに先へ行ってしまったので貸切状態に。

とても静かで気持ちが落ち着いて良い時間だ。

南方が開けている 富士山が見えた

本仁田山から鳩ノ巣駅まで

11時10分 再スタート

早めの昼食を済ませ下山を開始。

コブタカ山を経由して鳩ノ巣駅へ向かう。

この時点での気温はー1℃、スタート時とほとんど変わらず。

鳩ノ巣駅までは4.7km
気温はー1℃ 出発時とあまり変わらず

鳩ノ巣駅まではおよそ4.7km、余裕をみて約2時間くらいか。

本仁田山からは所々急な場所もあるが、全般的になだらかに下っていくので快適だ。

11時33分 瘤高山(1116m)

瘤高山は川苔山へ向かう道との分岐点になっているのと、杉ノ殿尾根の終点になっているようだ。

瘤高山の頂標 小さいので見落としやすい
右(鳩ノ巣駅)へ進む

この辺りで鳩ノ巣方面から本仁田山へ向かっていく人とすれ違うことが多かった。

このまま右の方(杉ノ殿尾根)へ進み、ぐんぐん高度を下げていく。

杉ノ殿尾根の序盤は急な下りから
尾根からの眺め

下り切るとなだらかな道になり、一つピークを越える。

その先は植林地の中を進んで行く。

11時58分 殿上山(でんじょうさん?、920m)

平坦な道を歩いていたら、たまたま頂標が目にとまった。

頂標はピークのような場所ではなく、フラットな道の途中にあった。

手作り感からも、ほんとにここが山頂なの?と思ってしまう。

この先は落葉が多く、道が不明瞭な所がいくつもあった。

足裏で地面を確めながら前へ進んで行く。

落葉が多くなってくる

12時14分 分岐点

ここも川苔山へ向かう道との分岐点だ。

この尾根を巻いて川苔山へ向かう道のようだ。

鳩ノ巣駅まではあと2.4km、約1時間くらいだろう。

分岐点
鳩ノ巣駅まで2.4km

12時29分 大根ノ山ノ神

快適な道を進んでいくと、林道に出る。

大根ノ山ノ神と呼ばれる所のようだ。

ここも川苔山へ向かうルートがある。

本仁田山登山口なのに、川苔山推しが強い。

ここからもひたすら下っていく。

道は整備されているが、状態はあまり良くない。

まだまだ下っていく
道の状態はあまり良くはない

12時49分 分岐点

どちらへ進んでも鳩ノ巣駅には行けるのだが、今回は棚澤方面へ進む。

棚澤に三角点があるので、それを確認したかっただけなのだ。

分岐点
棚澤方面は直進

しばらく進むと下界が見えてきた。

階段を下りると車道に出る。

下界が見えてきた
道標通り右へ下りていく

ここから車道を少し下りると右手に公園があった。

公園にはちょうどトイレがあったので拝借。

三角点はこの公園の中にあるのだが、ビニールシートで覆われていて確認できず、残念でした。

公園でトイレを拝借
ビニールシートの下に三角点があるようだ

公園を後にして坂道を下りて踏切を越える。

坂道を下る
踏切を越えて左へ

13時10分 鳩ノ巣駅(ゴール)

お疲れさまでした。

鳩ノ巣駅に到着

コースタイムは5時間15分。

計画していた時間よりも1時間以上早く到着できた。

序盤から終盤まで満遍なく順調に足を運べたのが、時間短縮できた要因だと思う。

今回思ったこと

  • 大休場尾根は確かに急登で緊かったが、思っていたより山頂まで時間はかからなかった。
  • 乳房観音や三角点探しなど、途中寄り道をしてもこのタイムだったので、あっけない感は多少あるが楽しめた。
  • この後、時刻表を間違えて確認したため(奥多摩方面の時刻表を見ていた)、電車に乗りそびれたのはちょっと痛かった。

3月頃に川苔山へ行ってみようと思う。

ではまた。

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