谷川岳 – 厳冬期の双耳峰を歩く

山歩き
谷川岳オキの耳

2024年1月14日登頂

昨年から雪山へも行くようになった。

まだまだ初心者レベルではあるが、雪山ならではの幻想的な情景に魅了されてしまう。

ちょうど休日の天気予報が良好だったので、冬の谷川岳を歩いてきた。

コース概要

谷川岳ロープウェイを利用して、標高約1300mの天神平からスタート。

天神尾根を歩き熊穴沢避難小屋を経由して谷川岳肩の小屋へ。

肩の小屋からトマの耳、オキの耳を踏んで下山。

復路のラストは巻き道を通って天神平駅に戻ってゴールとした。

四季を通して人気のコースである。

出典:国土地理院ウェブサイト(地理院タイルを加工して作成)
  • コースタイム:休憩を含めて6時間10分で計画(9時40分スタート・15時50分ゴール)
  • コース距離:約6.6km
  • 高低差:↑1017m↓1017m
  • ざっくりな行程:天神平駅→熊穴沢避難小屋→肩の小屋→トマの耳→オキの耳→トマの耳→肩の小屋→熊穴沢避難小屋→天神平駅
  • 主な山:トマの耳(1963m、三等三角点)、オキの耳(1977m)

東京駅から谷川岳ロープウェイ天神平駅まで

東京駅6時36分発の上越新幹線「たにがわ401号」乗る。

東京駅から上毛高原駅までは1時間14分、今回は指定席を予約した。

指定席の運賃は6020円、自由席の場合だと5490円なのだが、600円くらいの差を安いとみるか高いと思うかは微妙なところである。

乗車前に駅弁屋で「とりめし」弁当とお茶を購入した。

ちなみにとりめしの値段は980円、駅弁にしてはリーズナブルだ。

駅を出発して早々にとりめしを頬張る。

冷めてても美味しいが、みそ汁が欲しくなる。

なんだかとても贅沢な山旅に思えてしまう。

途中浦和を通過する前後で奥秩父、丹沢、富士山の山景が綺麗に見えた。

少し空気が霞んではいるが、天気はまずまずだ。

大宮を過ぎたあたりからは八ヶ岳も見えた。

7時50分 上毛高原駅着

新幹線のドアが開き、早足で改札に向かう。

ここでもたもたしているとバスの座席に座ることができない可能性がある。

そうなると谷川岳に到着するまでの乗車している時間が苦痛でしかない。

バスでは無事に座ることができ、定刻の8時05分に出発して谷川岳ロープウェイに向かう。

道中、谷川岳の白い猫耳が良く見えた。

途中停車した水上駅でも大勢乗車し、バスはハイカーで満杯状態だ。

8時53分 谷川岳ロープウェイバス停着

定刻より3分ほど遅れて谷川岳ロープウェイ土合口に到着。

ここまで来ればひとまず安心である。

売り場には100人程度並んでいたが、のんびり待ちながらロープウェイ券を購入し、乗り場へ向かう。

センターハウスにはコインロッカーがあるので、色々と荷物を持ってきた人にはありがたいかもしれない。

スキーブーム時代の行列対策の名残なのか、売り場からロープウェイ乗り場までは結構距離がある。

9時33分 天神平駅到着

ロープウェイに乗っている間にある程度の準備を済ませていると天神平駅に到着。

雄大な笠ヶ岳と朝日岳を鑑賞したあと、アイゼンやピッケルを装着し完全武装。

約1年ぶりにアイゼンを装着したため手間取ってしまい、やや時間を要してしまった。

予行演習をしておけばよかったな・・・

ロープウェイ天神平駅からトマの耳・オキの耳まで

9時45分 天神平駅スタート

予定より5分遅れで出発。

まずはスキー場上級コースに沿ってコース外側を上っていく。

ピークまで上っていくのだが、ここが一番きついかもしれない。

ピークに出ると人がわんさか休んでいたので、先へ進む。

ピークを越えるとゆるやかな下り坂、天神尾根を歩いていく。

今年は昨年に比べて雪が少なく、木の枝を掻き分けて進んで行く。

また上りになったところでハプニング発生、大渋滞で全く動かなくなってしまった。

この先で何が起こっているのか全くわからず、周りの人は「ラッセルしてんじゃね?」とか「雪崩が起きたんじゃね」とか、ひそひそ話ながら憶測が飛び交っていた。

渋滞の中少しずつ進んでいくと、正解がわかった。

5mほどの崖を降りなくてはならず、立ち往生している人で渋滞ができていたようだ。

これは仕方がないが、30分ほど時間をロスしてしまった。

渋滞の原因 分かりにくいが崖になっている

11時13分 熊穴沢避難小屋

渋滞を抜けてしばらく緩やかな道を進むと避難小屋に到着。

去年来た時は屋根まで完全に埋まっていたのに今年は全然余裕。

やはり今年は暖冬のようだ。

小屋が見えてきた
今年は雪が少ない 昨年は屋根まで埋まっていた

ここから先は肩の小屋まで急登が続く。

その前に白湯を一杯飲んでおくことにした。

11時57分 天狗の溜まり場

渋滞の影響で予定よりだいぶ遅れてしまっている。

そのため景色を楽しみながら上る余裕があまりなくなっていたのはちょっと反省。

12時46分 谷川岳肩の小屋

休み休み急登を上り、肩の小屋に到着。

少しペースを上げていたため、かなりきつく感じた。

しかし肩の小屋からの眺めはいつ来ても最高だ。

滑ってみたいが板を担いで登るのは・・・
肩の小屋

ここまで来れば両耳まではそんなに時間はかからないが、ロープウェイの終了時間が気になってきたので、先を急ぐことにした。

13時01分 トマの耳

軽い記念撮影渋滞があったが手際よく写真を撮りオキの耳へ進む。

13時18分 オキの耳

だいぶ風が強くなってきた。

ここでもサクサク記念写真を撮って肩の小屋まで引き上げる。

天気は良好だが、とにかく風が冷たいというか痛い。

オキの耳からロープウェイ天神平駅まで

オキの耳に到着した時点で予定より30分遅れている。

肩の小屋に戻ってのんびり食事をする予定だったが、休憩時間を短縮することにした。

ロープウェイが16時で終了するので、乗れなくなってしまうのは御免だ。

13時38分 肩の小屋

行動食を口に詰め込み白湯で流し込む。

全く味気ない休憩になってしまった。

13時50分 下山開始

往路でペースを上げすぎたためか、ふくらはぎが攣りそうな状態になっていた。

騙し騙し急登を下りていく。

※復路はメモや写真を撮っている余裕が全くなかったので、記事も手短になるのはご容赦を・・・

14時28分 熊穴沢避難小屋

40分ほどで避難小屋まで戻って来ることができた。

雪山を下るのはかなり早いのかもしれない。

ロープウェイにはなんとか間に合いそうだ。

避難小屋通過
例の崖 帰りもちょっとした渋滞

行きに渋滞していた所が、帰りもちょっとした渋滞になっていた。

ただ崖を上る方が皆手際が良い。

ラストのピークは時間に余裕が出たので左へ巻いて進むことにした。

最後のピークは左に巻いて避けた
天神平駅まであと少し

15時23分 天神平駅

お疲れさまでした。

結局予定より早くゴールできたのが不思議だ。

例の渋滞が無ければ、気持ちにも余裕ができてもう少し楽しめたかもしれないが、ロープウェイに間に合ったので良しとしよう。

ではまた。

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