臼杵山・グミ尾根・戸倉城山を歩く

多摩百山

戸倉三山

奥多摩の表玄関、秋川渓谷の南側に位置する戸倉三山の一つ、臼杵山(うすぎやま・うすきやま)を歩いてきました。

戸倉三山とは、桧原村とあきる野市の境界に連なる臼杵山、市道山(いちみちやま)、刈寄山(かりよせやま)を総称してこう呼ばれています。

戸倉三山を一気に縦走することも可能ですが、かなりの脚力が必要らしいというのと戸倉三山自体まだ歩いたことがなかったので、今回は様子見として戸倉三山の最高峰である臼杵山からグミ尾根、荷田子峠を歩き、戸倉城山から十里木へ下りるコースを計画しました。

コース概要

武蔵五日市駅から数馬方面へ向かうバスに乗り、元郷バス停で下車。バス停をスタートしてFM東京の中継局、臼杵神社を過ぎて臼杵山へ、山頂からはグミ尾根を歩きグミ御前、荷田子峠を過ぎ戸倉城山へ。分岐点まで戻って十里木バス停をゴールとしました。

出典:国土地理院ウェブサイト(地理院タイルを加工して作成)

コース全長:約8km

コースタイム:6時間10分で計画(8時30分出発 14時40分到着)

ざっくりな行程:元郷バス停→FM東京中継局→臼杵神社→臼杵山→荷田子峠→盆堀山→城山→十里木バス停

主な山:臼杵山(842m、三等三角点)、盆堀山(391m)、戸倉城山(434m、三等三角点)

高低差:↑946m ↓990m

元郷バス停から臼杵山まで

JR武蔵五日市駅からバスに乗り、20分ほどで元郷バス停に到着します。

バスは「数馬行き」「藤倉行き」「払沢の滝入口行き」のどれかに乗れば行くことができるようです。

今回はタイミングよく7時45分発の藤倉行きバスに乗ることができたので、8時過ぎに到着できました。

元郷バス停
バス停が登山口 坂を上がっていく

8時20分 元郷バス停スタート

道端でサンドイッチを頬張り、準備を整えて出発。売店の脇の坂を上がっていきます。

金網沿いの道を歩いていき、その先は涸れていそうな沢に出ます。

序盤から急坂・・・曇り空のせいか辺りが鬱蒼としています。

金網沿いを歩いていく
沢に出ると鬱蒼としている

沢から少し離れた植林地の中をぐんぐん上がっていきます。

昨晩降った雨のせいで道が滑りやすくなっていました。

先を急がずのんびり歩いていこう。

コアジサイが咲いていました。

この先あちこちでコアジサイをよくみかけました。時季なんですかね…

コアジサイ
フタリシズカも咲いていました

急登を登り切ると尾根に出ました。スタートから約30分ほどです。

左に折れ、尾根沿いを歩いていきます。

歩いていくというよりは登っていきます。

途中、道が崩れかけている所もあるので注意して歩いていきます。

尾根に出ました。左に折れる。
道が崩れた箇所。注意して歩く。

最初のピークを通り過ぎます。

尾根というよりもただの急坂で結構きつい。

ここからはなだらかになってほしいです。

最初のピーク
新緑がきれい

第二のピーク、654m地点に出ました。

何かの設備があります。

この先のFM東京の中継局関連でしょうか。

ここまでもやはりきつかったです。

気温は20度を超えていました。

もう低山を歩く時季ではないかもしれません。

二つ目のピーク 何かの設備がある

二つ目のピークを過ぎるとなだらかな下り坂が続きます。

やっと楽になったと感じました。

が、それもつかの間、また急登を上っていきます。

やっと下り坂 息を整える
下り坂からの急登 ロープが張ってある

10時00分 檜原中継局

兎に角きつい急登をひたすら上り、三番目のピークである中継局にたどり着きました。

ここからの眺めは中々でした。

天気が良ければ遠くまで見渡せたかもしれません。

少し立ち休憩をして先へ進みます。

次は臼杵神社を目指します。

急登をひたすら上る
檜原中継局
中継局からの眺め

10時14分 臼杵神社

最後の急登を上り、臼杵神社に到着。

小さな祠と狐の石像が鎮座していました。

ここでも少し休憩。

道中咲いていたウツギ
臼杵神社

10時24分 臼杵山

臼杵神社から数十m先にある分岐点を直進ししばらくすると臼杵山へ到着。

三等三角点(基準点名「臼杵山」)を確認。

展望はあまりよくありません…

来た道を分岐点まで戻ります。

臼杵山山頂
三等三角点「臼杵山」

臼杵山から戸倉城山まで

臼杵山山頂から来た道を分岐点まで戻り、次は荷田子峠を目指します。

分岐点を右斜めに進んで行きます。

キイチゴが実っていました。

食べる勇気も度胸もありません。

分岐点 斜め右に進む
キイチゴが実っていました

急な下り坂を下りた後はアップダウンが連続するグミ尾根を歩きます。

二つほどピークを越えると展望の良い場所に出ました。

急な下り坂
あちこちでコアジサイが咲いている
五日市方面の眺め? 遠くに西武ドームらしきものが見える

ピークを数えるのはキリがなさそうなので止めました。

アップダウンの後は巻き道になりました。

グミの木山付近です。

山々を右に左にとS字に巻いていきます。

巻道は道幅が狭いのが難点です。

右の巻道
左の巻道

巻道の途中で馬頭刈尾根が見えました。

巻道が終わると直角に左へ進みます。

ここから荷田子峠までは下りが続くようです。

巻き道が終わり左へ
下り坂が続く

11時59分 荷田子峠

休憩できそうなスペースがあったので、ここで食事をすることにしました。

と言ってもおにぎり1個だけです。

下山後の温泉とビールのためにここはガマンです。

チャチャッと食事を済ませ、次は戸倉城山を目指します。

荷田子峠に到着
少し上がったところで食事休憩

荷田子峠からも小さなアップダウンが続きます。

序盤スローペースで体力を温存していても足腰に堪えます。

しかも午後になり気温も上昇して暑いので、ここでもペースを落として歩いていきます。

アップダウンは小さいが足腰にきつい
小さな祠があった

12時45分 盆堀山

最後のエグイ急登を上って盆堀山の山頂に着きました。

山頂は狭く、展望もありません…先へ進みます。

盆堀山への急登
盆堀山独標 本当は391m

盆堀山から下ると分岐点に出ました。

ここから戸倉城山へはピストンになるので、鉄塔の隅に荷物をデポして戸倉城山へ向かいました。

二つの鉄塔を過ぎると戸倉城山に着くようです。

分岐点
二つの鉄塔を過ぎると城山

荷物を置いて身軽になったとはいえ気温が上昇し、暑くて思うように足が進みません。

焦っても仕方がないので、ペースを上げずに歩いていきます。

タツナミソウ?
初夏の暑さの中上っていく

13時16分 戸倉城山

公衆トイレと石垣を過ぎて城山に到着。

眼下に五日市市街が広がり、なかなか素晴らしい眺めです。

ベンチも五つほどあって休憩するにはとても良い場所です。

ここだけ登れば良かったんじゃね、と思ってしまいます。

三等三角点(基準点名「戸倉城山」)も確認しました。

公衆トイレあり
戸倉城山山頂
三等三角点「戸倉城山」
城山山頂からの眺め

眺めを楽しんだ後は分岐点まで戻り、十里木まで下山します。

戸倉城山から十里木バス停、瀬音の湯まで

13時27分 分岐点

戸倉城山から分岐点まで戻り、デポしてあった荷物を背負って十里木まで下山します。

気温はすでに20度を超え日差しも出てきたので暑さを感じる。

時折吹く涼しい風が心地いい。

分岐点からジグザグに道を下っていくといつの間にか竹林が現れてきました。

分岐点から下山
いつの間にか竹林に

13時45分 十里木バス停(ゴール)

竹林の中を通り抜け十里木バス停に到着。

お疲れさまでした。

十里木バス停(ゴール)

この後はバスに乗って帰路についてもいいのですが、折角なのでここから近くにある温泉「瀬音の湯」へ行くことにします。というかすでに行くことは計画に入っています。

下山後の温泉とビールは至高です。

十里木バス停から荷田子方面へ歩き、石舟橋を渡ると瀬音の湯に到着します。10分ほどです。

荷田子方面に少し戻ると案内板がある
橋を渡る
橋を渡ったら階段を上がる(左からでもOK)
瀬音の湯 いい湯です

湯につかり、さっぱりした後は館内にある「石舟」さんで食事。

地元野菜のピクルスをつまみにビールを一杯。

〆に「あきる野タンメン」を美味しくいただきました。(館内は撮影禁止なので写真はありません。)

今回のコースはとにかくアップダウンが多く、とくに荷田子峠から先は小さなアップダウンが続くので前半いかに体力を温存しておくかが大切だと思いました。

次は戸倉三山の残りの二つ、市道山と刈寄山を歩きたいと思います。

ではまた。

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