市道山・刈寄山・今熊山を歩く

多摩百山

戸倉三山

戸倉三山とは、奥多摩の表玄関である秋川渓谷の南側に位置し、桧原村とあきる野市の境界に連なる臼杵山(うすきやま・うすぎやま)、市道山(いちみちやま)、刈寄山(かりよせやま)を総称してこう呼ばれています。

戸倉三山を一気に縦走することも可能ですが、脚力が必要なのと戸倉三山自体まだ歩いたことがなかったので、前回の臼杵山に続き、今回は残りの二座である市道山と刈寄山を縦走して今熊山へ向かうコースで計画にしました。

コース概要

JR武蔵五日市駅から数馬方面へ行くバスに乗って約30分ほど、笹平バス停で降りて登山開始。

ヨメトリ坂を登り市道山へ、その先はいくつものアップダウンを越え入山峠から刈寄山へ向かいます。

刈寄山からは来た道を少し戻り、またアップダウンのある道を進み、今熊山に寄ってから下山します。

出典:国土地理院ウェブサイト(地理院タイルを加工して作成)

コース全長:12.7km

コースタイム:7時間30分で計画(8時出発、15時30分到着)

ざっくりな行程:笹平バス停→登山口→ヨメトリ坂→市道山→入山峠→刈寄山→今熊山→今熊神社→今熊山登山口バス停

主な山:市道山(795m、三等三角点)、刈寄山(687m、二等三角点)、今熊山(505m)

高低差:↑1210m ↓1299m

笹平バス停から市道山まで

7時40分 笹平バス停に到着

バスを降りてから朝食をすませ、荷物を整えて出発の準備をする。

このバス停で降りたのは私一人だけでした。

笹平バス停 待合室がある
バス停横に道標がある

7時55分 出発

道標通りに沢沿いの車道を歩いていきます。

うっすら雲がかかっているけど、強い日差しを感じます。

愛用していた靴が滑りやすく、だいぶくたびれてきたので新調しました。

ザ・ノース・フェイスのクレストンミッドFL。

大のお気に入りなので、先代のGTXから数えてすでに4足目に突入。

1年半から2年で履き倒してしまうので、そのたびに交換しています。

今回はアマゾンさんで25%オフくらいで購入できたので、ご満悦です。

と、話はそれてしまいましたが、少しずつ高度を上げながら車道を歩いていきます。

沢沿いの車道を歩いていく
靴を新調した もうちょっとしっかり撮ればよかった…
きれいな沢

だんだんと山の中らしくなってきます。

車道を歩いているだけなのに気持ちよさを感じます。

街中の雑踏から離れ、川の瀬音が心を穏やかにしてくるからでしょうか。

車道がアスファルトから砂利道に変わり、しばらく歩くと道標が現れます。

ここから沢を渡り山道に入ります。

砂利道になる
ここから下りて沢を渡る

2019年の台風19号でここの橋が流され、通行止めになっていましたが、橋が完成して4年ぶりに解除となり、ヨメトリ坂を歩くことができるようになりました。

都レンジャーの皆様、ありがとうございました。

橋が開通して通行できるようになった

道標通りに沢へ降りて橋を渡った後は急坂を上がっていきます。

あまり歩いている人が少ないからか、やたらと蜘蛛の巣が顔に纏わりついてきます。

精神衛生上よろしくありません。

急坂を上がっていく
タツナミソウ

風が生温かく感じる。

そろそろ低山歩きも10月までお休みにしたほうがよさそうです。

きつい急坂を抜け、ようやく尾根に出ました。

尾根は急ではないけど、しっかりとした上り坂のようです。

木々の間から前方に市道山、左手には臼杵山が見えます。

最初のピークを超えたあたりから斜度がきつくなってきました。

ヨメトリ坂が出稼ぎに行くための通勤路だったと思うと、昔の人の脚力は大したものだと思います。

しかも出会いの道でもあったようですが、今は休日だというのに私しか歩いていません。

まあ、ゆっくり確実に前へ歩いていこう…

ヨメトリ坂はきついです
ギンリョウソウ

市道山までの最後の急登を登り切ると、なだらかな道に出ます。

もう少しで市道山の山頂です。

分岐点を右方向へ進んで行きます。

分岐点に出る
市道山まであと少し

9時32分 市道山

出発から1時間40分ほどで到着しました。

山頂は狭く、展望も望めません。

山頂にある岩に腰かけて15分ほど休憩することにしました。

市道山山頂は広くはない
展望も良いとは言えない

市道山には基準点成果等閲覧サービスでは三等三角点がありますが、国土地理院の地図上では三角点の表記はありません。

よくわかりませんが、三角点らしきものはありました。

三角点らしきもの 基準点名「逸歩地」

市道山から刈寄山まで

山頂で少し休憩をした後、再スタート。

山頂なので今度は急な下り坂。

下りはそんなには長くはなく平坦な道に出て上り坂になります。

この辺りからアップダウンが続きそうです。

ウツギは下山後もよく見かけました
ホシベッコウカギバ 蛾の仲間

10時12分 727メートル地点

小さなアップダウンを越えていく。

臼杵山といい戸倉三山のコースは地味にエグイと感じる。

10時34分 鳥屋戸(720m)

奥多摩の蕎麦粒山方面に鳥屋戸尾根というのがありますが、関係あるのでしょうか。

刈寄山まであと3.5km・・・まだまだ先は長い。

10時45分 栗ノ木沢ノ頭(724m)

ひたすらアップダウンが続きます。これ以上説明がありません・・・

栗ノ木沢ノ頭

ここから長い下り坂が続きますが、大体この後は急登が現れるのがお約束です。

長めの下り坂
お約束の急坂

11時22分 弾左衛門ノ峰

巻道に出ますが、せっかくなので弾左衛門の峰へ行ってみました。

鉄塔の先にありますが、特段何もありません。

巻道を行ってスルーした方が良いと思います。

弾左衛門ノ峰 何もなし

本線に戻り、先へ進むと分岐点に出ました。

今回は鳥切場経由で行ってみることにしたので右方向へ進みます。

11時38分 鳥切場

特段何もありませんでした。

刈寄山へ向かいます。

鳥切場 何もない

12時08分 入山峠

何回か巻道を抜け、鉄塔を潜る。

しばらくすると入山峠に到着。

刈寄山まではあと少しです。

ゲートの脇を上がっていきます。

入山峠
ゲートの脇を進んで行く

上っているとき、林道にカモシカがいました。

以前にも払沢の滝の近くで遭遇したことがあるので、この辺りにはカモシカが多く生息しているようです。

カモシカがいました(画面中央から右下の辺り)

坂をぐんぐん上がっていくと、木の階段になり、東屋が見えてきました。

刈寄山のようです。

刈寄山へ続く階段
東屋が見えた

12時28分 刈寄山山頂

山頂にはベンチが5つと東屋があるので休憩するには良しです。

私もここで昼食休憩をとることにしました。

まあ、いつものやつです。

刈寄山山頂に到着
お昼はいつものやつ

二等三角点もあります。

基準点名は「戸倉村」。

二等三角点 「戸倉村」
山頂からの眺め

刈寄山から今熊山登山口バス停まで

13時10分 再スタート

エネルギーを補給したので、靴紐を締めなおして再出発。

来た道を分岐点まで戻り、今熊山を目指します。

来た道を少し戻る
分岐点 ここを直進する

ここから先は特段何もなければ巻道を進んで行きます。

要所に道標があるので、その通りに進んで行けば全く問題ありません。

ぐんぐんと高度を下げていきます。

巻道が多い
クサイチゴの花

採石場からの音が響いてきます。

タツナミソウの群生地なんかもありました。

巻き道を進んで行くためアップダウンは無く快適に足を運んでいく。

さっきまでの疲れはどこかへいってしまった。

刈寄山から1時間ほど歩くと今熊山への入口に来ました。

石段を上がっていきます。

14時13分 今熊山

山頂は神社になっているので広いです。

今熊山から分岐点まで戻り、後は下山するのみです。

先へ進むと少し開けた今熊山園地という場所があり、トイレがあります。

今熊山園地からの眺め
トイレがあります

下山道は落ち葉が積もっているところが多く道も荒れているので非常に歩きづらいです。

道は歩きづらい
ガクウツギかな

ガタガタな道から砂利道に変わった下界まではあともう少しのようです。

砂利道に変わった
今熊神社の鳥居が見えた

14時41分 今熊神社

やっと今熊神社まで下りてきました。

ここからゴールのバス停までは車道を歩いていきます。

なかなか立派

14時59分 今熊山登山口バス停(ゴール)

15分ほど歩くと県道に出るので、そのまま県道を直進するとバス停が見えてきます。

約7時間の山行お疲れさまでした。

今熊山登山口バス停 お疲れさまでした

スタート早々に急坂、その後アップダウンの連続コンボ、刈寄山から先は長く緩い下り坂だったのが救いでしたが、なかなかにキツイ山歩きでした。

先を急がず自分のペースを守って歩いたおかげで、怪我もなく下山できました。

ではまた。

タイトルとURLをコピーしました