馬頭刈山を歩く – 奥多摩の名低山からプチ縦走して温泉へ

多摩百山
馬頭刈尾根からの眺め

2023年12月10日登頂

馬頭刈山(まずかりやま・まづかりやま)

払沢の滝から十里木に向かって流れる秋川渓谷の北側に位置し、東京都あきる野市と檜原村の境にあります。

標高は900mにも満たない低山ですが、奥多摩三山の一つである大岳山から延びる「馬頭刈尾根」という人気あるコースの中継地となっているため、奥多摩ハイカーには知られた名低山です。

今回はプチ縦走ということで、千足からつづら岩を経由し、馬頭刈山を越えて人気のある温泉、瀬音の湯へ下山するコースを歩いてきました。

コース概要

武蔵五日市駅から藤倉行きのバスに乗り千足バス停で下車、沢沿いを歩き綾滝を越えてつづら岩へ。

つづら岩から馬頭刈尾根を歩き、鶴脚山、馬頭刈山とプチ縦走し、高明山から瀬音の湯へ下山するコースで計画しました。

出典:国土地理院ウェブサイト(地理院タイルを加工して作成)
  • コースタイム:休憩含めて6時間40分で計画(7時20分スタート・14時00分ゴール)
  • コース距離:およそ10km
  • 高低差:↑1118m ↓1179m
  • ざっくりな行程:千足バス停→綾滝→つづら岩→鶴脚山→馬頭刈山→高明山→瀬音の湯
  • 主な山:鶴脚山(916m)、馬頭刈山(884m、三等三角点)

千足バス停~綾滝~つづら岩まで

6時14分 武蔵五日市駅到着

天気は晴れ、風少しあり

日の出時刻は6時39分ということもありまだ薄暗く、駅のホームからは月が見えていました。

夜明け前 月が見える
武蔵五日市駅 まだ薄暗い

6時33分発の藤倉行きバスが来るまでの間、バス停で待ちます。

1番のりば
藤倉行き 6時33分発のバスを待つ

ようやくバスが来ました。

気温は7℃、バスを待つ時間がとても長く感じました。

乗客は私含めて4人ほど、車内がとても暖かい。

6時58分 千足バス停着

定刻通りバスは出発し、25分ほどバスに揺られて千足バス停に到着。

降りたのは私一人。

千足バス停に到着 バス停の前は商店がある

7時05分 千足バス停からスタート

準備を整えて出発。

東屋商店さんの先を右に曲がります。

しばらくは車道を歩きます。

気温は3.5℃、駅前より寒いです。

歩いている途中に公衆トイレがありました。

今回もお腹の調子が良くなかったので、立ち寄りました。(助かった)

トイレは清掃されていてきれいでした。

公衆トイレ きれいです
気温3.5℃

この道はだいぶ前に歩いたことがあるなと思っていたら、関東ふれあいの道の「鍾乳洞と滝のみち」コースでした。(一応東京都のコースはすべて歩いています。)

バリケートを過ぎると林道っぽくなります。

道の勾配はけっこうあり、息が弾んできたのでゆっくり歩きます。

7時25分 車道の終点

スタートから20分ほどで車道とは別れ、ここから山道になります。

勾配はまあまあある
車道の終点 ここから山道

川を越えると分岐点に出ます。

直進は沢沿いを歩き天狗滝を経由して綾滝へ、右方は植林地の中を歩いて綾滝へ向かうコースのようです。

途中で合流するのでどちらからでも行けるようですが、今回は天狗滝はスルーします。

ということで、右へ進んで行きます。

川を越えると分岐点に出る
分岐点 天狗滝も見ておきたいなら直進

山道も割と傾斜がきついです。

身体が温まるまでゆっくり歩いていきます。

しばらくすると天狗滝からの道との合流地点まできました。

綾滝までは0.6kmほどのようです。

道標はまめに立っているので道に迷うことは少ないと思います。

沢を何回か渡っていきます。

身体もだいぶ温まってきました。

沢を何回か渡る
綾滝まであと少し つづら岩も遠くはない

8時00分 綾滝到着

スタートから55分ほどで綾滝に到着。

だいぶ身体も温まったので、上着を1枚脱ぎつつ小休止。

滝の水量は少なめでしょうか…迫力はあまりありません。

ガレ場を左の方へ進むと綾滝
綾滝 も少しアップで撮れば良かった

再スタート。

綾滝からつづら岩まで0.6kmと距離は短いですが、勾配がかなりあってペースが落ちます。

まずはつづら折りに上がっていきます。

急登が始まる
100mしか進んでいない

「この先道悪し」の看板がありました。

ここから先は道が悪いというよりもつづら岩まで直登するようです。

夏場ここを登るのはやめておいた方がいいと思います。

道が悪いというより直登できつそう

つづら岩まで残り100mくらいは石段と木段が続きます。

ですが急登には変わりありません。

ペースをかなり落として少しずつ上がっていきます。

8時45分 分岐点通過

綾滝から35分ほどかけてつづら岩下の分岐点に出ました。

ようやく尾根のようです。

つづら岩にクライミングする人たちが準備をしていました。

クライミングもやってみたいと思いますが、気持ちだけです。

ようやく尾根(分岐点)に出た
木々の間からつづら岩が見える

つづら岩から馬頭刈山まで

つづら岩の分岐点からは稜線沿いの道になるので、少しは楽になりそうです。

8時56分 小屋ノ沢山

尾根沿いを歩いて最初のピークに到着。

ここで小休止。

当初気づかなかったのですが小さな頂標が目に留まり、ここが小屋ノ沢山というのがわかりました。

標高969m、馬頭刈山より高いですね。

尾根沿いを歩いて最初のピーク
小さな頂標

予定していた時刻より少し早くスタートできたので、今のところ20分ほど貯金ができているようだ。

この先は鶴脚山を目指します。

地図を確認するとアップダウンが続くようです。

再スタートして歩いていくと木々の間から富士山が見えてきました。

休日だというのに歩いているのは私一人だけの貸切状態。

とても気分が良い尾根歩きです。

落葉が道を覆いつくす箇所がいくつもあります。

この時期はどこでもそうなのですが、落葉で地面が見えないというのは危ないですね。

浮石を踏んでしまい、転倒することが度々ありました。

こういう場所では足裏で探りながら歩いていきます。

お分かりいただけるでしょうか
落葉で覆われている道は怖い

距離は短いですが、岩場に出ました。

岩場を過ぎたら比較的なだらかな尾根道になります。

地図上で916m地点を過ぎたあたりです。

この時点での気温は13℃、寒くも暑くもなく、快適に尾根道を歩ける。

と言っても快適な尾根道はそう長くは続かず、傾斜のある上り坂を上っていきます。

気温13℃
傾斜のある坂を上る

9時51分 鶴脚山(つるあしやま)

分岐点を過ぎてさらに上がっていくと鶴脚山に到着。

分岐点を通過
さらに上る

山頂はそんなに広くはないです。

眺めも良くはありません。

ここで5分ほど休憩。

次はメインの馬頭刈山です。

鶴脚山に到着
山頂の様子 広くはない

小さなピークを越え、少し傾斜のある坂を下っていきます。

長めの下り坂も終わると馬頭刈山に向かって上っていきます。

途中には分岐点もありました。

10時21分 馬頭刈山山頂

鶴脚山からは思っていたより近かったです。

30分もかかっていませんね。

山頂は広くはなく眺めも望めませんが、ベンチが2つほどあります。

馬頭刈山に到着
三等三角点 基準点名「馬頭刈山」 三角点は大切に
山頂の様子 そんなに広くはないがベンチが2つほどある

馬頭刈山から瀬音の湯まで

馬頭刈山で早めの昼食をと思ったのですが、地図を確認すると高明山まで20分ほどだったので先へ進むことにしました。

山頂から少し進んだところに、関東の富士見百景ポイントがあります。

だいぶ木が茂っていて眺めはイマイチでした。

関東の富士見百景
木がなければ・・・

この先は急な下り坂。

落葉が多いので注意して下りていきます。

途中にはベンチもありました。

以前は眺めの良い場所だったようです。

急な下りを下り切ると緩やかな尾根道に出ます。

10時58分 高明山(こうみょうさん)

地図上の山頂辺りに頂標が見つからず、周辺をだいぶウロウロしてしまいました。

私以外にもウロウロしている方がいて一緒に探すことに。

先へ進んだ所で頂標を見つけて一安心。

馬頭刈山の方から行くと頂標は奥の方にあります。

山頂周辺 ウロウロしてしまった
やっと頂標をみつけた

ですが昼食を摂るような場所ではないので、さらに先へ進むことにしました。

11時01分 高明神社跡

高明山山頂から少し下りたところに神社跡があり、ベンチがあったのでここで昼食を摂ることにしました。

はい、いつものやつです。

高明神社跡地
昼食はいつもの組み合わせ

12時00分 再スタート

さて、お腹も満たされたので下山開始です。

ゴールの瀬音の湯へ向かいます。

鳥居を潜って下山開始
ずんずん下りていく

12時20分 分岐点

本来は、ここから軍道(ぐんどう)方面に出るのが王道なのですが、途中で崩落しているため通行禁止です。

なので瀬音の湯方面へ行くことになります。

残りの距離およそ1.9km。

分岐点
軍道方面は通行禁止

メインのコースではないのでしょうか、整備されているとはいえ、あまり良い道とは言えません。

落葉は深いし、階段も少し荒れています。

ちなみに千足バス停をスタートしてからすれ違った人は5人(うち2人は都レンジャー)、追い越していった人は4人(うち3人はトレラン)でした。

休日でも静かな山行ができるコースではあります。

落葉が深く積もっている
階段もちょっとガタガタ

12時54分 つり橋を渡る

ぐんぐん高度を下げてつり橋に到着。

道路の上に架かっています。

この先はアップダウンを越えて瀬音の湯へ向かうようです。

つり橋を渡る
橋を渡ったら階段を上がる

13時01分 長岳

小さなピークです。

そのまま通過。

13時17分 瀬音の湯(せおとのゆ、ゴール)

お疲れさまでした。

コースタイムは休憩を含めて約6時間10分、大体6時間と考えればいいかなと思います。

駐車場(下界)に出た
お疲れさまでした

今回思ったこと

  • 綾滝からつづら岩までは急登でかなりきつい。
  • 尾根道に出れば、木々の隙間から富士山の雄姿を眺めながら歩ける良いコース。
  • 落葉が積もっている箇所が多く、転倒には要注意。
  • アップダウンはそこそこある。
  • ゴールが温泉というのは最高

こんな感じでしょうか。

前回の金比羅尾根と同様、一風呂浴びてビールを飲んで帰ることにします。

ではまた・・・

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