竜ヶ岳 – 辰年に竜の住む山を歩く

山歩き
竜ヶ岳から富士山を望む

2024年1月6日登頂

年が明け2024年になった。

年明け最初に歩く山は干支にちなんだ名の山にしよう – ふとそう思い調べてみる。

2024年は辰年、ということは竜または龍である。

ネットで検索すると竜(龍)のつく山はめちゃくちゃ多い。

正確に数えたわけではないが、100以上はありそうだ。

特に関西から九州にかけて多い気がする。

東京近郊から日帰りで行けそうな山をピックアップすると、埼玉飯能の龍崖山と山梨の竜ヶ岳の二択。

竜ヶ岳は一度は訪れてみたい山だったので、ここに決めた。

竜ヶ岳とは

  • 竜ヶ岳は、山梨県身延町と富士河口湖町の境にあり、富士五湖のひとつである本栖湖の南側にそびえる標高1485mの山梨百名山のひとつである。
  • 千円札(野口英世のお札)の裏には逆さ富士と本栖湖とともに竜ヶ岳(富士山の右側)も描かれている。
  • 年末年始は竜ヶ岳山頂からダイヤモンド富士を鑑賞することができることから、多くの人々で賑わう。
  • 名前の由来は諸説あるが、この山に雨を呼ぶ竜が住んでいるという話が共通している。

コース概要

富士急行・富士山駅からバスに乗り「本栖入口」バス停で下車。

ここをスタート地点として、竜ヶ岳登山口から登山道を歩き、あずまや(石仏)を通過して龍ヶ岳山頂へ。

下山は本栖湖畔方面へ下りていき、「本栖湖」バス停をゴールとした。

出典:国土地理院ウェブサイト(地理院タイルを加工して作成)
  • コースタイム:休憩含めて5時間で計画(10時00分スタート・15時00分ゴール)
  • コース距離:8km
  • 高低差:↑690m・↓690m
  • ざっくりな行程:本栖入口バス停→竜ヶ岳登山口→あずまや→分岐点→竜ヶ岳山頂→分岐点→本栖湖畔登山口→本栖湖バス停
  • 主な山:竜ヶ岳(1486m)

本栖入口バス停~あずまや(石仏)まで

JR大月駅から富士急行に乗り換え、富士山駅で下車。

8時57分発の新富士駅行きの富士急バスに乗り、本栖入口バス停で下車した。

富士急のフリーパス「富士山・富士五湖パスポート」を利用すると富士急行と富士急バスが2日間乗り放題になる。

日帰りで利用しても500円くらいお得だ。

富士山駅でバスに乗る

バス停には予定より7分遅れ(9時57分)で到着。

10時00分 本栖バス停スタート

地図を確認しながら「ヴィラ本栖」に向かって歩く。

本栖入口バス停で下車
「ヴィラ本栖」の看板を頼りに進む

10時21分 竜ヶ岳登山口

バス停から20分ほどで登山口に到着。

登山口ではすでに下山してきた人たちで賑わっていた。

ヴィラ本栖の前を通過
登山口に到着

ここで準備を整えて坂を上がっていく。

しばらくはつづら折りに高度を稼ぐようだ。

気温は6℃、あまり寒さは感じない。

下山してくる方達から「この先泥濘が酷いから気をつけて」と声をかけられた。

たしかに下りてくる人たちの靴はドロドロだった。

気温は6℃ 陽射しがあるので寒く感じない
大分ぬかるんできた

25分ほど急登を上り、ようやく緩やかな道に出た。

整備はされているが、やはり泥濘が酷い。

ベンチのあるピークに着いたのでここで小休止。

ピークにはベンチがある
水はけが悪いのか・・・

ピークから先もなだらかな道は続くが、ぬかるんでいるため思うように歩けないのがやや不快だ。

素晴らしい富士山の雄姿を眺めて不快な気持ちを紛らわす。

分かりにくいが道はドロドロだ
素晴らしい富士山の雄姿が救いだ

11時22分 あずまや(石仏)

泥濘が続く道をどうにか歩き切り、あずまやに到着。

ここでも小休止。

天気が良いので富士山の姿が最高だ。

あずまやからの眺め ここまででも十分なくらいだ

あずまや~竜ヶ岳山頂まで

あずまやから再スタートするも相変わらず泥濘の道だ。

スパッツはあった方が吉である。

傾斜が少し出てきた辺りから泥濘が消えた。

刈った笹を道に撒いてあるのはありがたい。

と思っていたのも束の間で長くは続かず、またドロドロの道に戻った。

笹を撒いてあるのはありがたいが・・・
結局ドロドロの道になる

だいぶ空が開けてきた。

山頂も近そうだ。

西伊豆スカイラインの稜線を歩いているようだ。

12時08分 新道分岐

下山道は竜ヶ岳山頂からここまで戻り、本栖湖畔方面へ下る予定だ。

この辺りも所々泥濘はあるが、気温が低いために土が凍って固まっている。

山頂まではチェーンスパイクは必要なさそうだ。

分岐点
下山は湖畔方面に出る予定

12時18分 竜ヶ岳山頂

分岐点から10分程度で山頂に到着。

山頂は広く100人くらいは余裕で休めそうだ。

但しベンチは少ないし地面はややぬかるんでいるので、レジャーシートは必須かもしれない。

風が強く身体が冷える。

早めに食事を済ませて下山したほうが良さそうだ。

食事はいつものやつです。

竜ヶ岳山頂~本栖湖バス停まで

12時52分 下山開始

風が強く身体も冷えてしまうので、早々に食事を済ませ下山することにした。

来た道を分岐点まで戻る。

来た道を戻る うっすらと雪が残っている
気温は9℃ 大して上がっていない

分岐点から本栖湖の湖畔へ下っていく。

こちらのルートは北側に面しているので道はぬかるんではいない。

但し凍結しているのでスリップには要注意、チェーンスパイクはあった方が良いと思う。

私はチェーンスパイクを持っていかなかったので、この後2回ほど滑って尻もちをついた。(幸い怪我なし)

分岐点まで戻った
北側なのでアイスバーン状態 スリップには注意

スリップに気をつけながらゆっくり慎重に下りていく。

標高1300mあたりから凍結はなくなるが、道は固い。

よちよち歩きでつづら折りを下っていく。

地面は固いが凍結はしていないようだ
奇妙な木 捻じれているようにみえる

標高1200mくらいになると普通の山道になった。

湖もだいぶ近づいて見えてきた。

こちらのコースを選んで正解だったかもしれない。(2回ほど滑ったが・・・)

本栖湖が近づいてきた

ジグザグに歩きながら少しずつ高度を下げていく。

下りるにつれて道も湿り気が多くなり滑りやすくなってきた。

スポーツセンターのグランドが近くに見えてきた。

下界まではもう少しだ。

道が湿っぽくなっている

14時05分 湖畔登山口

下山開始から1時間ちょっとかかって登山口まで来た。

登山口からは右へ進む。

車道を歩いてバス停まで行った方が早い。

しっかり地図を確認していなかったので遠回りのルートを選んでしまった。

湖畔登山口に出た
右へ進んで行く(車道の方が近道)

スポーツセンターの外周をぐるっと回る遊歩道のようだ。

途中には別の登山口があった。

遊歩道を歩く
別の登山口 地図には無い

14時20分 分岐点

右へ行くと往路の竜ヶ岳登山口に出るようだ。

左の方へ進んで行く。

分岐点 左へ行く
分岐点から右へ行くと竜ヶ岳登山口だ

車道に出たら左へ道なりに進んで行く。

途中でダイヤモンド竜ヶ岳が見えた。

車道をひたすら歩く
ダイヤモンド竜ヶ岳

バスが来るまで少し時間があったので湖畔に寄ったりしてゆっくりと散策したが、内容は省略。

車道を進んで行くと右側に立派な公衆トイレがある。

そこの階段を上がっていくと本栖湖バス停だ。(写真を撮り忘れた)

14時42分 本栖湖バス停(ゴール)

お疲れさまでした。

バス停前にあるお店の女将さんからバスの時刻(14時46分のバスがあった)などを親切に教えていただいたので、お礼というわけではないが缶チューハイを購入して飲みながら帰路につきました。

竜ヶ岳を歩いて思ったこと

  • コースはほぼ一本道なので迷うところはない。ただしバス停から登山口までの間は地図の確認は必要。
  • 往路の泥濘の酷さは中々なものだった。スパッツは持って行った方が良い。
  • 竜ヶ岳から見える富士山の雄姿は絶品だ。ダイヤモンド富士のために多くのカメラマンが足を運ぶのも頷ける。
  • 電車・バスを利用して行くとスタートがかなり遅くなる。車で行った方が良いか悩みどころではある。
  • 使うか使わないか関係なく、冬季はチェーンスパイクは携行していった方が良い。

総じて満足できた山行でした。

ではまた

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